ペルーのパトリシア・サラス教育大臣は、ペルーが今、最も力を入れているのは人権と平和の教育だが、これは家庭の協力も必要であると述べたそうです。しかし、現実には、貧困層の多くの子どもたちは、家庭で、食事も満足に食べることのできない状況で暮らしています。
これは、リマ市内のスラム街にある学校の昼食時間です。机の上に食べ物が無い子は、家庭の経済状況で
お弁当を持ってくることが出来なかった子どもたちです。教育大臣の発言の念頭にあったのは中流の生徒が多い学校の話だと思います。
スラム街の学校の子どもは、ほとんどはお昼も満足に食べることのできない生活レベルです。
授業が終わって、家に帰っても十分な栄養を取ることはできません。
ペルーの貧困層の子どもたちの半数以上は、栄養失調による貧血の症状が見受けられるそうです。
衣食足りて礼節を知るという言葉があります。
生活が豊かになって初めて、道徳心が高まって礼儀を知るという意味です。
ペルー政府の目指す理想と社会状況の現実のかい離は、このような地域を高官の人たちが訪れないということにも問題があるようです。
この学校も90年代日本人の人たちの寄付で建設された学校です。
参考:http://www.andina.com.pe/Espanol/noticia-estado-enfatiza-formacion-escolar-el-respeto-a-los-derechos-humanos-y-paz-447454.aspx