新聞でペルーのコスプレイヤーについてインタビューがあったので、紹介します。
青字が記者からの質問です。
コスプレイヤーになるということは、どういうことですか?
自分なりの解釈を加えた上で、それを表現するということです。つまり、ただ衣装を着るのでなく、架空の人物を表現するということです。更に、現実の誰かを模倣するのでなく、存在しない何かを現実に体現するということです。例えば、もしその人物がビデオゲームのキャラクターなら、そのキャラクターはゲームの中で役割を持っています。あなたが現実でそのキャラクターとしてなりきるのです。
仮装とは違うのですか?
私自身もプリンセスの衣装を着ることはあります。しかし、もしコスプレイヤーなら、何か物語や話のプリンセスでなければいけません。例えば「ノートルダムの鐘」のエスメラルダというように。ですから、仮装であれば、どんなプリンセスでも良いですが、コスプレはそうではありません。
誰が衣装を用意してるんですか?
私自身です。なぜなら、私自身がコスメティシャンであり、更にファッションデザイナーでもあります。私のfacebookで見ることが出来る、全ての小物や衣装は、すべて私自身が作りました。これまで100以上の衣装を制作しました。
どのようにして、あなたはコスプレイヤーになったのですか?
両親が亡くなった後、メキシコに2年住んでました。その時、偶然メキシコで行われた、オタクの国際大会を見に行き、その時、数百以上のコスプレイヤーに出会い、私にとって彼らはとても輝いてみえました。
そこからあなたのコスプレは始まったんですか?
その通りです。 2008年、ペルーに帰った時、すでにコスプレの虜でした。ペルーのotaku fest で初めてコスプレ大会が行われると聞いて、勇気を出して参加することを決めました。
その時何をしていたのですか?
メキシコで芸術コミュニケーションを勉強して、美術の講師やモデルとして働いていました。その後ペルーに帰って、新たに客室乗務員養成学校で勉強し始めました。丁度その時キャビンアテンダントとして参加したイベントで、更にコスプレに興味を持ちました。その情熱を抑えきれず学校を辞め、今はファッションデザイナーになるため勉強をしています。
この趣味のためにたくさんの時間とお金を費やしましたよね?
衣装は約1800円?30000円までと様々です。だけど、無駄な消費はありません。なぜなら、ペルーに存在しない沢山の物があり、それを輸入するためにコストがかかるからです。時間についてはデザインなどの初めのみです。なぜなら衣装を作るとき家族や多くの友人が手伝ってくれるからです。私たちの間で友情や助け合いが生まれる、一緒の冒険みたいでとてもやりがいがあります。また時々、グループで参加する場合、事前練習で多くの時間を共有します。
この活動をしているのはペルーではあなただけですか?
その可能性はあります。なぜなら、私自身が衣装を作り、いくつかのメーカーは、衣装を作ったり使用したりするために私にお金を払います。しかし、全て短期間です。ペルーでは3つのゲーム会社しかありません。なので、彼らが私を呼ぶときは、特別な宣伝をしたい時のみです。つまり、その商品に対して投資する価値があると考えた時です。その結果、宣伝のためのイベントを行います。
それは職業として成り立ちますか?
無理です。分かることは、コスプレイヤーは職業ではないからです。ゲーム会社は私を小さいイベントがある時のみ呼び、契約もそのイベント一回のみです。継続的な契約ではありません。これは生きていくために十分な収入とは言えません。
誰かのために衣装を作ったりしないのですか?
私はしません。私の場合、会社は、私が衣装を作るために資金を提供します。しかし、私自身が着ることを契約の条件にします。つまりゲーム会社は私自身が着ることを前提として、契約しなければなりません。時々イベントの内容によっては私自身が重要じゃないときがあります。ただ衣装だけ欲しい時です。しかし、私は作るキャラクターを理解するために、テーマや物語を知ったうえで作成したいです。
恋人はいますか?
はい、います。彼もオタクです。(笑)信じられますか、今まで全ての彼氏がオタクです。オタク以外の人だと関係が続きません。そんなに男性経験が豊富な訳じゃないですけどね。後私の好みを理解してくれないといけないです。私自身が、普通の女の子のように、毎週土曜日クラブに踊りに行くようなタイプじゃありません。それなら家でゆっくりゲームをしたり、アニメを見てるほうが良いです。
というとあまり社交的ではないということですか?
オタクに対して好奇な目を向けるような人とはあまり仲良くなりません。たとえ彼らが言いたいことはわかってもです。だから友達の90%はオタクです。私の兄弟ももちろんオタクです。
普段はジーパンやブラウスを着ますか?
毎日ですよ。毎日コスプレをするわけじゃありません。コスプレイヤーも一般人ですよ。だから、普段は普通に暮らしています。学生や、人によっては働いている人もいます。コスプレはイベントのための一種の気晴らしや娯楽です。
いつ大学を卒業するのですか?
今年が最終学年です。いつか、自分自身のファッションブランドを作りたいです。コスプレは体が動く限り、やる気がある限り続けたいです。コスプレはとても楽しいです。
引用:la republica