ペルーの児童労働

trabajo infantil

ラテンアメリカでは、約900万人の子どもたちが児童労働に従事しているという統計があります。
その中で、一番多いのはブラジルで、次にペルー、3番目がメキシコ、4番目にコロンビアと続きます。
ブラジルは人口約2億人で、人口に応じて児童労働が多くなっているのは理解できますが、
人口1億人以上いるメキシコより、ペルーのほうが児童労働の数が多いのはなぜでしょうか。
これは、鉱山開発が影響しています。
国営の鉱山は労働環境もよくて問題ありませんが、アマゾンの流域に行くと違法な鉱山がまだあります。
2011年、違法鉱山を撲滅するために前環境大臣が軍隊を導入してこれらの違法鉱山を攻撃したことがあります。しかし、撲滅することはできませんでした。
これらの鉱山は麻薬と同じようマフィア化されており、武器も高性能なものを持っていて、ペルーの軍隊よりも
性能がいいので、壊滅することが難しいということを現地の日系人の人が説明してくれました。
これらの子どもはアンデスの山に暮らす先住民の子どもたちが借金のかたに連れてこられているケースが多いようです。
しかし、違法鉱山だけではなく、リマ市内に行くと子どもたちが普通に物売りをしていたり、街頭で芸を見せてお金をもらっている光景を目にします。
貧困層では、子どもも重要な一家の働き手にならなければならないということも、児童労働が多い理由のひとつです。

 

Comments are closed.