日本では、部活指導中の教師による体罰で高校生の男子が自殺した問題が連日報道されています。
ペルーでは、どうなのでしょうか?
この写真の施設は、プロテスタント系の男子の孤児の保護施設です。
園長先生は、カナダ出身の牧師さんです。
保護される子は、育児放棄をされた子を始め、ストリートチルドレンで、泥棒やひったくりなどを繰り返していた子、アルコール中毒など多種多様です。
このような環境で育ってきたので、子ども同士での争い事も絶えず、先生たちに反抗的な態度を取る子も多いそうです。
しかし、叩いたり、汚い言葉を投げかけることは絶対しないと牧師さんが言っていました。
理由を聞くと「彼らは、生まれた時から、社会からひどい目にあってきた。この施設は彼らにとって、心身を救済する場所でなくてはならないから、ルールや言うことを聞かないからと言って、体罰もしないし、言葉の暴力もない。それに彼らを蔑むこともない。
子どもたちはそういう世界で生きてきたのだから、ここが同じことをしていたら、彼らは絶望するだけだ。私は彼らに生きる希望を与えるために保護した」
というのが牧師さんの答えでした。
ただ、ルールを守れない場合は、上記のような罰則はあるようです。
例えば、髪の毛を切らなかったら、外出禁止。
整理整頓ができない場合は、グランドを30分ランニング。
争いをすれば、50回の腕立て伏せ
牧師さんばかりではなく、この施設の職員の人たちは、いつも全員微笑んでいます。
あの笑顔が、子どもたちをリラックスさせているのかもしれません。
この施設については、再び取り上げます。