ペルー、乳幼児のための国家予算減少

2013年ペルー国家予算に関して、
子どもの栄養失調および妊産婦と新生児の死亡率の改善プログラムのための予算減少

栄養、母子保健、学習、出生登録に関する幼児プログラムの2013年の全体的な予算は、
2012年に595万3千ソルから2013年には1015万3千ソルに増加しました。
しかし、この増加は、学習プログラムに集中した大幅な増加で、ほかのプログラムは
逆に予算が減少しています。

栄養改善プログラムの予算は2012年度予算の226万1千ソルから
2013年度は128万5千ソルに減少しました。

このプログラムは、子どもたちの栄養改善のために直接的に働きかけるプログラムでしたが、
予算の減少により630万人以上の5歳以下の子どもたちが影響を受けることになります。
これは、その年齢の子どもたちの全体の19.5%に当たります。

母子保健プログラムも、172万1千ソルから108万5千に予算が減少しました。
このプログラムは、妊産婦と新生児の死亡率を減らすことを目指しています。
ペルーでは毎年4480人の子どもたちが生後1ヶ月になる前に命を落とし、
450人の妊産婦が亡くなっています。

出生登録については、すべての子どもは生まれてからすぐに登録され、
戸籍をもつことを目的としていますが、その予算は235,000,000ソルから
121,000,000ソルに減少しました。

ペルーでは24万人 の 6歳未満の子どもたちが登録されておらず、
出生登録もパスポートありません。この現状は、この年齢の子どもたちの5.9%に当たります。

これらの4つの幼児プログラムのうち、幼児教育だけが1.870万〜10155000ソレに
増加しました。

<地域や地方政府予算>
これらの社会的なプログラムの中で最も予算削減が影響したのは、地方自治体でした。
母子保健プログラムでは、地方自治体が予算の急激な減少に苦しんでいます
出生登録制度に関しては、そのすべての予算が中央政府に集中しています。
幼児教育プログラムに関しては、確かに全体の予算は増大していますが、
地方自治体に関しては最小の増加にとどまっています。予算の増加のほとんどは、
中央政府の予算です。

<専門家の見解>
オスカー・カスティーヨ小児科医
 「この予算は、2012年と2013年のプログラムは栄養改善と母子保健の予算に
大きな違いをもたらしました。慎重に分析する必要があります。」(www.salgalu.tv)。
カスティージョ博士
 「中心的な課題は、幼児のためのこれらの社会的な
プログラムのために予算を遂行する能力です。今年10か月間で、幼児のためのこれらの
4つの社会的プログラムの予算執行は、わずか50パーセントでした。」と述べています。
一方、ホルヘ・オルザ(経済学者。乳幼児に関する社会問題を研究。
ペルー国立教育開発基金(FONDEP)のマネージャー)は、
「将来の教育のため、幼児教育は大切である。」と述べています。

以上抄訳
http://www.inversionenlainfancia.net/web/blog/noticia/1623/103

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